堀切は綾瀬川に沿った低湿地で、花菖蒲の栽培に適 しており、一説には室町時代からともいわれています。菖蒲園は文化年間（1804〜1817）当地の農民、伊左衛門が「十二単布」や各地から珍しい品種を集め、栽培したのが始まりと伝えられ、花の種類も約2百種6千株に及びます。江戸名所の一つとしても知られるようになり、その景観は安藤広重や歌川豊国らの錦絵の題材にもなりました。江戸時代の風情をしのびながら、たくさんの江戸花菖蒲を観ることができます。 花の見頃は、6月中旬で、品種により咲く時期が違うため、毎日変化のある風景になります。この時期は紫陽花も楽しむことができます。 花菖蒲以外の時期も四季折々の草花、花木が植えられており、散策ができる公園です。