山本亭は大正末期から昭和初期に建築された和洋折衷の珍しい建物です。民家でありながら、庭園は、米国の日本庭園専門雑誌で5位にランク（2003年）されました。実業家の山本栄之助氏が使用していた住居を昭和63年3月14日に葛飾区に移転したもので、平成3年4月から一般公開されています。浅草の小島町一丁目に住んでいた実業家の山本栄之助氏は、関東大震災で被害を受け、製瓦業者の屋敷跡（当地）に移り住みました。 大正15年から昭和8年頃まで何回かの改修が施され、ほぼ今日の状態と同じになりました。 木造・平屋建て・寄棟・瓦葺きの屋根を載せた建物で、様式からみれば伝統的な長屋門の日本家屋形態です。そこに、両袖の部屋の床は6角タイル敷、 ステンドグラス上げ下げ式の窓などの洋風素材が見事に調和しています。 映画「男はつらいよ」の世界をさまざまなコーナーに分けて紹介しています。ここには「寅さん」のすべてがあります。寅さんのトランクの中身の紹介、「タンカバイ」の小道具など。また、映画の全ポスター、撮影時の台本、山田洋次監督の直筆原稿も展示されています。実際の撮影に使用したセットを大船撮影所から移設。「くるまや」の撮影風景が再現され、お茶の間ではこのセッ トで撮影した名場面を見ることができます。寅さんと一緒に記念写真撮影（有料） のコーナーもあり、好きな背景で寅さんと ツーショット写真ができます。